腰の痛みの気になる疑問

腰痛を長引かせているのは、もしかしたら!
あなたが今まで当たり前だと思わっていた常識が、間違っていたかもしれません。


Q.腰痛の時、腰は温めたらいいの?冷やしたらいいの?
A.基本は温めます。急性の症状はは冷やして痛みを和らげましょう。

冷やされるとその部分の血管が収縮して血行が悪くなり、筋肉などの組織への血流が減少します。また麻酔作用があるため、痛みを鎮め、組織から熱を奪って炎症を抑えてくれます。初期の『ぎっくり腰』の場合は、冷やした方が良いです。
温めると、冷やした場合とは逆に血管が拡張して血液循環が良くなり、筋肉組織は柔らかくなります。筋肉の張りや疲労性の慢性的な腰痛、急性期を過ぎた腰痛には、温めると効果的です。
強い痛みのある急性の腰痛では、初めに冷やして痛みを取り、症状が落ち着いた後に温めるのが、基本です。



Q.寝る時の姿勢は、腰のを伸ばす?それとも丸める?
A.腰痛がある時は海老のように丸まって横向きで寝ましょう。

背中を丸めて寝るよりも、腰を伸ばして寝た方が心地よく寝やすいと思うかもしれませんが、腰痛がある場合は、海老のように背中と腰を丸め、横向きに寝るのが、もっとも痛みが落ち着く姿勢で、急性の腰痛には、効果的です。
仰向けに寝る場合は、毛布やクッションなどを丸めて膝の下に入れます。座骨神経痛には、効果的です。うつ伏せは、腰椎が反ってしまい腰痛を起こしやすいため、オススメできません。



Q.ぎっくり腰など急な腰痛の場合、すぐ病院へ行った方が良い?
A.排尿障害や排便障害などがある時はすぐ病院へ!

特に排尿や排便に障害がある場合は、馬尾神経障害といって、緊急手術が必要な事がありますので、急いで病院へ行きましょう。
また、腹痛をともなう腰痛の場合は、尿路結石や腎臓、膵臓、肝臓の病気、婦人科系疾患の可能性があります。)



Q.柔らかいベッドは腰にいいの?悪いの?
A.柔らかいベッドは腰痛を悪化させます。ベッドや敷布団は固めがおすすめ。

寝具が柔らかすぎると、仰向けに寝た時にお尻が沈みこんでしまい、腰椎が前に反って腰痛の原因となる。横向きに寝た時には骨盤が沈みすぎて、腰の片側に大きな負担がかかってしまう。特に椎間板の悪い人や、神経の通り道が狭くなっている脊柱菅狭窄症の人には、硬めの敷き布団やマットがオススメです。



Q.立っているより座っている方が腰痛になりにくいですか?
A.座っていても同じ姿勢が長く続くと腰痛になります。

椎間板にかかる負担は、椅子に腰かけている方が、立っているときより約40%も大きい。立ち仕事でも座り仕事でも、腰に負担がかかる状態で、長時間同じ姿勢を続けていると、腰痛になりやすい。同じ姿勢を長時間続けないこと、短時間で姿勢を変えたり、身体を動かしたりして、筋肉に疲労を溜めない事が大事です。



Q.市販薬で腰痛を治すことは出来ますか?
A.市販薬はあくまで対症療法です。根本治療にはなりません。

『あなたの腰痛はこれで治せる』伊藤晴夫 著 文章引用