姿勢の分類
あなたの歪みを探してみましょう!
平背(フラットバック)
脊柱のなだらかなS字カーブが失われ真直ぐになった状態の姿勢を平背(フラットバック)といいます。
ハムストリングと大殿筋のふたつの筋肉が収縮することで骨盤が正常な位置から後傾し、腰椎が真っ直ぐになっています。
脊柱のカーブによるクッション能力が失われることで、頭や上体の重みが直に椎間板にかかるようになり背骨と背骨の間の圧力が高まり、摩擦が早くなります。脊柱周りの筋肉もリラックスした長さを保てなくなります。
腰の背骨と背本の間の摩擦が早まると足の動きを支配している神経を圧迫してしまい、結果、足のシビれや痛みの症状があらわれます。
頚椎(首の骨)までカーブが失われていればストレートネックと診断されます。
スウェイバック
スウェイバック姿勢は筋力の弱い女性に多くみられる姿勢です。
フラットバックとは逆にS字カーブがきつくなり弓なりに歪んでいるのが特徴です。反り腰と似ていますが、反り腰は骨盤が前に傾斜するのに対して逆に骨盤が後に傾いてしまいます。
しかし、同じくお腹を突き出したような姿勢になることは変わらず腹筋やお尻の筋肉が弱っている場合が多いです。
バランス的に太もも裏側(ハムストリング)やふくらはぎの筋肉が緊張しやすく足の疲れやむくみの原因にもなりやすいですし、その不安定な重心からか、膝周辺に不具合を生じる方も多いです。
反り腰
「腰が過剰に反っている」のが反り腰です。
骨盤が前に傾く角度が大きくなり、腰椎の前方へのカーブが過剰になります。
カーブが強くなったことで、腰部の筋肉、腰椎の関節に負荷が加わり腰痛を発症しやすくなります。女性が腰痛を患っている場合、反り腰が起因となっているケースが多いです。これに関しては、ハイヒールの使用も大きく影響しているでしょう。
自然に立った時に、下腹とお尻の出っ張りが目立つ人は、反り腰の可能性があります。
気になる方は壁に踵とお尻と背中をつけてみましょう。
壁と腰の隙間に自分の手が1枚以上入るような方は、反り腰の傾向があるかもしれません。
猫背・円背
現代人に最も多い不良姿勢といえば猫背!円背とも呼ばれます。
胸椎が後ろに大きく湾曲し、頭部を前に突き出した状態になるのが特徴です(前方頭位姿勢)。
この姿勢は、肩甲骨が外に開き前傾することで、重力に反して腕を引き上げるような力が、首から肩の筋肉(上部僧帽筋)にかかるため、肩こりの大きな原因になります。
さらに、胸郭を圧迫する姿勢のため、深い呼吸の妨げにもなりますし、美容的な側面を言えば、肩を前に巻いてしまうことで胸筋が緩み、バストを下げてしまうことも特徴の一つです。
巻肩・前肩
巻き肩(前肩)は、肩が前側に移動している姿勢を大まかに指した言葉です。
猫背を持たれている方の多くは巻き肩を伴っていますが、巻き肩があるからといって猫背だとは限りません。中には平背で前肩の人も見受けられます。
しかし、見た目上は、肩甲骨が外に開き前傾してしまうことから、背中がぶあつく見えてしまうことは変わらないようです。
猫背と同じく、頭部の前方移動が同時につくられる可能性が高く、肩こりや肩甲骨内側の不快感などが生じやすいです。
また、肩関節の運動軸がズレるため、摩擦や衝突をおこしやすくなり、肩関節を痛める大きな要因になっています。