出産前後の女性と腰痛の関係
妊娠してお腹が大きくなるにつれて、腰が痛くなる方が増えてきます。
なぜ!?妊娠中は、腰が痛くなるのでしょうか。
それは、大きくなっていくお腹を支えようとして骨盤が前に傾き、腰の反りが大きくなるからです。
同時に腹筋にも力が入りにくくなり、腰には大きな負担がかかります。
日頃から運動不足だったり、栄養過多で体重の増加が著しい場合は、さらに負担が大きくなります。
流産や早産の傾向のある場合は、運動によって子宮の収縮が起き、流産や早産を誘発してしまうことがあります。
さらに妊娠中毒症で胎盤機能が低下している場合は、血流低下によって胎児に危険が及ぶ場合もあります。
これらの危険性がない場合は、一般的には妊娠16週に入ってから、運動を行うことになります。
当院のマタニティ整体は、妊娠16週以降の方で高血圧であったりお腹の張りなど、産婦人科の先生から特に注意などがない方に行うことが出来ます。
運動は、腰痛の予防に効果的で、さらに過剰な体重増加にともなう妊娠中毒症の予防や、分娩時間の短縮に効果があります。
妊娠中の運動にもっとも適しているのは、水中運動です。水中運動は、水の浮力で重くなった体重を支え、筋肉をリラックスさせてくれます。
痛みがあるときは、妊娠初期では仰向けに寝て膝を立て、膝の下に枕を入れて固定します。
妊娠中期以降は、横向きに丸まって寝ると痛みが和らぎます。
胎児の成長に合わせて、骨盤の骨と骨をつないでいる靭帯をゆるめるホルモンがどんどん出てきますので、骨盤が少しずつ開いていきます。
骨盤が開くことは胎児が大きくなるためには必要な事なのですが、骨盤自体にゆがみをつくりやすいので、姿勢などには注意が必要です。
赤ちゃんが産道を通る時の刺激が脳に伝わり、一気に骨盤をひきしめるホルモンが放出され、骨盤の骨と骨をつないでいる靭帯が硬くなります。
このとき通常であればきれいに骨と骨が元の状態にひっつくのですが、骨盤自体にゆがみがあるとゆがんだ状態のままでひっつくことがあります。
また帝王切開の方も、赤ちゃんが産道を通らないために『出産したよ』という刺激が上手く脳に伝わらずに、体が妊娠状態から産後状態に切り替わらず、いつまでも妊娠状態が続いているかのようなままで、体調の悪い方がいらっしゃいます。
出産後、一気に閉じたはずの骨盤ですが、1ヶ月~1ヶ月半ほどは骨盤の骨と骨をつないでいる靭帯は非常に弱い状態です。
この時期に悪い姿勢などを繰り返していると、強いゆがみをつくってしまう原因になります。また、出産後は授乳や、抱っこ、今までと違う荷物を持ったりと何かと体に負担がかかりやすいもの、特に姿勢には気を付けたいですネ。